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2026.07.16
構造 耐震 その他

山形の家づくりで後悔しない耐震・制震対策|制振ダンパーは本当に必要?種類・効果・費用を徹底解説

山形は地震と無縁ではない

「山形は地震が少ない」というイメージを持つ方もいますが、
県内には山形盆地断層帯という活断層が存在し、地震調査研究推進本部(地震本部)の評価では、
この断層帯(北部)は今後30年以内に地震が発生する確率が国内の主要活断層の中でも高いグループに位置づけられています※1。

想定される地震の規模はマグニチュード7.3程度で、震度5弱〜6強の揺れにより耐震性の低い建物では全半壊のおそれがあるとされています※2。
これから家を建てるなら、断熱性能や光熱費だけでなく、揺れに強い家づくりの視点も欠かせません。
今回は、耐震性を高める代表的な工法のひとつ「制振(制震)ダンパー」について、
仕組みや種類、費用、そして山形の家づくりで注意したいポイントを解説します。


※1 出典:地震調査研究推進本部「山形盆地断層帯」評価(jishin.go.jp)
※2 出典:新庄市地震防災マップ等の被害想定(山形盆地断層帯地震のケース)

 


耐震・制震・免震の違い

「耐震」は建物自体の強度で揺れに耐える工法、
「免震」は建物と基礎の間に装置を設け揺れを建物に伝えにくくする工法、
「制震(制振)」は建物内部に揺れを吸収する装置(ダンパー)を組み込み、変形やダメージを抑える工法です。
制振ダンパーは、耐震性能に加えてプラスすることで、地震時の揺れ幅や損傷を抑える役割を担います。

 

制振ダンパーとは

制振ダンパーは、壁や柱・梁などの構造部分に組み込み、地震の揺れを吸収する装置です。
自動車のサスペンションのように、建物に伝わる力を減衰させる仕組みで、繰り返しの余震に対しても効果を発揮しやすいとされています。

※3 各種ダンパーの特徴は複数メーカー・工務店の公開情報をもとにした一般的な傾向です。採用を検討する製品ごとに性能試験データを確認してください。


制振ダンパーのメリット・デメリット

メリット

•    地震本震だけでなく繰り返す余震による建物への負担・損傷を軽減しやすい
•    壁紙のひび割れやタイルの破損など、内装・外装への二次的なダメージを抑えやすい
•    免震構造と比べて導入コストを抑えながら耐震性能を底上げできる

デメリット・注意点

•    設置数が少ない、配置バランスが悪いと期待した効果が得られない
•    建物自体の基本的な耐震性能(耐震等級)が低いままでは、ダンパーだけで大きな被害を防ぐことは難しい
•    「制振ダンパーは意味がない」という声も一部にあるが、
  多くは基本的な耐震性能とセットで考えていないケースや、設置数・製品選定が不十分なケースに起因するとされる
•    費用目安は一般的な戸建てで50万円〜100万円程度、建物規模や施工条件によってはこれを超える場合もある

※4 制振ダンパーの費用感は複数の住宅会社・製品の公開情報をもとにした目安です。


山形の家づくりで考えたいポイント

•    山形盆地断層帯による地震は、発生頻度は低いものの一度発生すれば規模が大きいとされ、「まれだが大きい」タイプのリスクに備える視点が必要
•    制振ダンパーは耐震等級を補完する位置づけであり、まずは建物本体の耐震性能を確保したうえでの導入が基本
•    積雪荷重がかかる屋根・構造との兼ね合いも含め、寒冷地仕様での耐震設計を行っているかを確認するとよい

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よくある質問

Q. 制振ダンパーは「意味がない」と聞いたのですが本当ですか?
A. 建物本体の耐震性能が低いまま制振ダンパーだけに頼ったり、
設置数・配置が不十分だったりすると効果を実感しにくいことはあります。
ただし、適切な耐震等級とあわせて導入すれば、揺れや損傷を抑える効果は各種データで確認されています。


Q. 山形でも制振ダンパーは必要ですか?
A. 山形盆地断層帯のように、発生確率が比較的高いグループに分類される活断層が県内にあるため、
備えとして検討する価値はあります。
最終的には敷地の地盤状況や建物プランに応じて住宅会社と相談することをおすすめします。


Q. 導入費用はどのくらいが目安ですか?
A. 一般的な戸建てで50万円〜100万円程度が目安とされますが、
建物規模・工法・採用する製品によって変動します。正確な費用は見積もり時に確認してください。

まとめ

山形は地震が少ないというイメージを持たれがちですが、山形盆地断層帯という活断層を抱え、
大きな地震への備えが必要な地域でもあります。
制振ダンパーは、建物本体の耐震性能を補完し、地震時の揺れや損傷を抑える手段のひとつです。
種類ごとの特性や山形の気候との相性を踏まえたうえで、耐震等級とあわせて検討することが、後悔しない家づくりにつながります。
 

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